たとえば、頭痛を感じている患者様がいたとします。しかし、その痛みの原因が、筋肉にあるのか、神経にあるのか、骨格にあるのかがわからなければ適切な治療を施すことなどできません。それが心因性の頭痛かどうかも、診断の時に考慮に入れなければなりません。筋肉が硬くなった状態(筋硬結)が原因の頭痛に対し、骨に働きかけても効果はありませんし、神経痛に対して、筋肉を押したり揉んだりしても効果はありません。
筋肉・神経・骨格・心因性など、様々な側面から診療する統合医療だからこそ、疾患の原因を的確に特定できるのです。筋肉に原因があれば,PCTSで身体全体をくまなく、ゆらゆらとゆらして(シャッフル理論)血流を促進します。神経に原因があれば、血流改善後にPCTA(鍼灸)で施術します。骨格に原因があれば、血流改善後に矯正・牽引を行い、さらにその後、血流改善を促進させて治療していきます。このように、統合医療にもとづく技術だからこそ、疾患に合った、的確な正しい治療を施すことができるのです。