歯科医で噛み合わせの調整を受けたAさん。以来3年間、舌に痛みを感じてきましたが、歯科医や口腔外科では原因を特定することができず、最後は心の問題として心療内科にまで通院することになり、悩んだ挙句にPCTSを受診することを決めました。舌はもちろん、口腔内部や咬合筋、下顎骨、顎関節まで含め、総合的に診断した結果、噛み合わせの調整の段階で、下顎が左にずれて咬合調整を終了させたことが原因で、日常また就寝時に頻繁に、下顎歯が舌の左側面にストレスをかけ続けたり、就寝時に、噛んでしまう状態となっていたことが判明。噛まれた舌は大きく腫れ上がり、歯痕が強く残っていました。その影響が頬の筋肉や頚椎にまで及んでいることがわかりました。そこで、噛み合わせを若干調整した上で顎関節を調整し、さらに、舌の筋肉を動かす神経に刺激を与え、肥厚した舌を安定させました。1回目の治療で、舌の腫れが引き、2回目の治療では痛みがほぼ完全に取れ、3回目で完治しました。
1年半の間、不妊症の治療を続けてきたというBさん。婦人クリニックはもちろん、中国針などにも通ったものの満足な結果が得られず、PCTSを受診しました。当院では、妊娠の生理的メカニズムにのっとり、子宮に反応する神経にPCTA(鍼灸)を施し、ホルモン分泌の機能バランスを整え、受精のベスト環境を高めました。また、それと合わせて、東洋医学にもとづくモックス(お灸)を施し、子宮へ働きかけました。こうした治療を週に1回、計3回行った過程で、母体が妊娠を受け入れる準備が十分に整えられ、Bさんは、無事に妊娠することができました。
患部が腫れ上がり、知覚や痛覚などの神経障害を引き起こす浮腫は、病院で決定的な治療を行うことが難しい病気です。最悪の場合、壊疽を起こして切断にいたる場合もあります。下腿(膝から足の指先まで)の浮腫で足の感覚がなくなり、満足に歩けない状態で苦しんでいたCさんは、PCTSの診療を受けました。PCTSでは、患部である下腿を中心に、全身の筋肉に対して徹底的な運動を加え、身体全体の血液の流れを促進させます。こうして動脈の働きを高めることで、血流を阻害し浮腫の原因となっている乳酸の分解を徹底的に促し、治療を行います。PCTSの施術によって、太くはれ上がったAさんの下腿も正常な太さに戻り、下腿全体の血流が改善したおかげで皮膚や爪のどす黒さもなくなり、知覚や痛覚も回復しました。
交通事故でガードレールに衝突して以来、頭痛を感じるようになったというDさん。病院では異常がないと診断されたものの、頭痛は治まることがなく、2年の間、整形外科をはじめ、接骨院や鍼灸、指圧やカイロ、整体など様々な治療を試したといいます。当院の診断で、交通事故によって起こった頚椎の椎間関節のずれが筋肉にストレスを与えたため、後頭神経に強い刺激が加わり、その結果、後頭部を中心に頭痛が生じていることがわかりました。そこで、椎間関節のずれを矯正し、PCTSで頚肩部の筋肉を弛緩させることによって、血流の改善をはかりました。全ての物理的ストレスを除去させた結果、2年間続いてきた頭痛が、3回の治療で改善しました。
突然の難聴に襲われ、病院の耳鼻咽喉科に入院したEさん。医師からは、治癒についての明確な回答がないことに不安がつのり、入院されたその日にご家族から連絡がありました。突発性感音性難聴は、発症から2週間が最も重要な時間です。「ステロイドの点滴を受け安静にするだけでは難聴が固定してしまう確率が高くなります。病院からの通院でも良いので、すぐ来院してください」とEさんのご家族に伝えました。その日にEさんは病院を退院しPCTSを受診しました。当院では、耳の内部にある耳小骨の筋肉がゆるんでいることに原因があると診断。そこで、頚肩部の弛緩の後、PCTA(鍼灸)を施術し、中耳の筋肉に断続的に刺激を与えることで、筋肉のゆるみを改善する治療を開始しました。6回の治療後、無事にEさんは聴力を回復、正常に聞き取ることができるようになりました。
子宮筋腫の手術を受けて以来、腰部、臀部、大腿部、下腿部に痛みを感じるようになり、身動きが取れなくなってしまったというFさん。婦人科に通ったものの、はっきりとした原因もわからず、2年間悩み続けていたといいます。しかし、PCTSを受診し、問診と触診、運動検査の結果、坐骨神経痛であることが判明。こうして的確に疾患を特定することは治療方針を明確にし、治療効果を促進します。早速、坐骨神経痛の治療を開始しました。PCTS・PCTAにより最良の施術効果を挙げるべく、徹底的に血流改善、筋弛緩、神経性疼痛の除去を行った結果、3回の施術で改善しました。
12年間、顔の右半分の麻痺による顔面下垂(筋肉が垂れ下がる状態)という不自由と闘ってきたGさん。脳内で老人性ラクナ梗塞が発症し、その後遺症で顔面末梢神経障害となったと、病院で診断されました。その後、他院で12年間に渡り治療を継続してきたのですが、症状は一向に改善されませんでした。そして、Gさんは紹介者の方と一緒に当院を訪れました。問診の時に発症時のことを詳しくお聞きすると、12年前の冬、東京から新潟に旅行した際に、駅のホームで非常に冷たい風を顔の右側に浴び、翌日の朝から顔面の右側の力が入らず、垂れ下がった状態になったことがわかりました。麻痺検査、筋力検査、運動検査の結果、Gさんは、顔面末梢神経障害ではなく、寒冷地の寒風による顔面麻痺だと判明しました。的確な診断結果にもとづき、PCTSで顔の筋肉の血行を促進すると同時に、運動機能の促進処置、顔面の神経に対してPCTA(鍼灸)を施術しました。その結果、1回目の治療で症状のおよそ90%の機能が回復し、顔の下垂が改善しました。その日の夜、Gさんは口笛が吹ける喜びをかみしめ、ご家族と一緒に12年ぶりのカラオケを楽しんだそうです。