ＰＣＴＳの治療は徹底的に全身を動かす訳ですが、そこで重要となるのが、治療を受ける姿勢です。ＰＣＴＳでは、仰臥位（仰向け）で治療を行います。ゆらゆらと身体全体に対し働きかけるためには、関節を自由に動かす必要がありますが、患者様に最高のリラックスを感じていただきながら、羊水に浮かぶ胎児のようにゆらゆらと他動的に治療を受けるためには、仰臥状態こそがもっとも適した姿勢なのです。

　また、呼吸がしづらく、身体がこわばった状態の腹臥位（うつ伏せ）にくらべて、仰臥位は筋肉もリラックスし、自然な状態で治療が受けられます。こうすることで、妊産婦や老人の方達や、乳幼児、また腹臥位になるのが困難な患者様にも施術することができるのです。
　さらに、仰臥位の素晴らしいところは、施術中に施術者と患者様が対話でき、コミュニケーションを取りながらの治療が可能となる、という点です。